1勝100敗 婚活回想録

婚活体験談をおもしろ、おかしく書いてます

お見合い ありがちな落とし穴

1回目のお見合いは、NG判定であった。

お見合い中に、NGになりそうだと感じていたで、特にそこは気にしてはいない。ここは気を取り直して次に進むのみだ。そもそも、お見合いでは「ちょっと待ってくれ、もう一回考えてくれ」という敗者復活戦もなければ、調停案もない。

なので、俺は前向きに進むしか道はないんだ。向こうの彼女も、今頃、次の男と会っているに違いない。

合コンで知り合った女とこんなシーンを迎えたとすると、彼女は今他の男に抱かれてるのか、許せん!!と怒り心頭になるのだが、お見合いではそういう気持ちは全くない。健全な出会い方だぜ。

さて、俺は色々な女子に申し込みをしていた。そう、気になる女子には片っ端から。なかなか返事がなく落ち込んでいたのだが、ある日を境にして、一気にOK返事が返ってきた。ある日一斉に花を咲かせる桜のようだ。実に見事だ、あっぱれだ。当然、OKになった女子とお見合いをするのだが、毎週末スーツを着て出かけるのは、いくら出会いのためとはいえ、時間が無駄だ。そこで、俺は朝、昼、夕方と1日で3件やるという予定を組んだのだ。意外とそういう人は多いらしい。俺を含めてみんな大変だよね。

 

お見合い当日、俺は指定された都内のシティホテルに向かった。

今回は、場所の予約はしていないから、30分くらい前に行って場所取りをしろと言われていたんだ。場所取り!?なんだ、それは。。。。花見かよ!、それともiPhoneの発売日にアップルストアに並ぶのと同じかよ。

聞くところによると、お見合いをする場所はシティホテルのラウンジとかが多いそうだ。しかし、ラウンジは予約ができない場所が多い、また混んでいる。

だったら場所取りしておけばいいじゃんという発想のようだ。確かにそうなんだけど、なんだかなぁー。しかも30分も前からかよ、とブツブツ文句を言いながら、ラウンジの前に行って驚いた。たくさんの人が既に並んでいるのだ。お見合いと思しき人は数組いるが、おばさん同士でお茶をする人が圧倒的だ。

おばさんたちよ、他でお茶を飲んでくれ。別にここじゃなくてもいいだろ?外にカフェとかあるから、そっちじゃダメかい?今回は俺に席を譲ってくれまへんかね?とにかく、こっちは席を何がなんでも取らないといけないんだよ。

30分前と言われた理由がやっとわかった。でも、誰かが場所取りしてくれていると、うれしいな。

 

なんだかんだで、少し焦りながらも無事に場所を確保した。次の指示によると、5分ほど前にラウンジの入り口で、相手と待ち合わせと書いてある。俺は、さっきの「30分前に来い」で反省をしていたので、今回は言われた通りの時間に入り口にお迎えに向かった。待ち合わせだから、今回は簡単だ、心配も不安もない。しかし、ラウンジの入り口について俺は驚いた。震えた。

お見合い相手待ちをしている女子が何人もいるのだ。。。うそだろ!

どの子が、俺の相手なんだか、さっぱりわからないよ。いくらお見合いはシティホテルでっていっても、これはやりすぎだ。お見合いのたまり場だ。他の場所にも分散させろよ。

俺は、スマホをそっと取り出して相手の顔を再確認する。なるほど、なるほど、こういう顔だったなと記憶して、周りをキョロキョロするのだが、それらしき女子はいないのだ。いや、いるのかもしれないけど、どの子なのかさっぱりわからない。

わからないものはどうやってもわからない。

 

目を凝らして、よく見るのだが、全員写真の子に見えてくる。なんてこったい。

お見合いの時はプロフィールと同じ服装で、といったルールとか作ってくれよ。相手を待っている女子たちも、スマホを取り出し、相手の男性探しをしている。みんなが一斉にキョロキョロしている。待ち合わせではなく、人探しだ。間抜けな場面だ、こんなの他人に見られたくないぞ。

しかも、このホテル、ラウンジの入り口がロビーに面しているため、バカでかい。

ラウンジ入り口から横に入ったところにも待ち合わせのソファがあるくらいだ。だから、男はそこまで見に行かないといけない。

まさか、そんなところで座って待たれていたら、見つかりっこない。さすがにそんなところで待っている女子はいないと思うのだが、実は待っていたりする女子がいたりする。こういう女子は、気遣いができないと思われ即刻NGだ。

 

俺はひたすら周囲を見渡した。既に何組かはお互いが見つかったみたいで、ペアになっている。あの可愛い女の子とお見合いするのは、あの男なのかぁ。。俺も、その子と仲良くしたいなぁ、あっちの子は綺麗だなぁ、あの子としゃべりたいなぁと、段々とお見合いということを忘れて、物色になってきた。

果たして、俺は目的の女子に会えるのだろうか!?