1勝100敗 婚活回想録

婚活体験談をおもしろ、おかしく書いてます

2日連続Rちゃん、クールちゃんデート 前半

1ヶ月前に約束したRちゃんとのデートの日がやってきた。
俺は定期的にRちゃんとやり取りをしていたので、会うのが2回目という感覚はない。顔を忘れないようにお見合いサイトで、怖がられる程、彼女の写真とプロフィールを確認している。暗記済みだ。
写真でもお見合いでも上品な雰囲気がある。俺は上品、半額という言葉に弱い。
和食が好きということで、お洒落でデートに使えるカジュアルな和食屋を予約していた。場所は銀座だ。銀座にもこのような財布と男に優しい店があるとは…本当に助かります。
 
会う前に、近場でウインドウショッピングをしようと決めていたので、待ち合わせ2時間前くらいに有楽町に到着した。
まずは駅前のビックカメラだ。この店はいつ来ても混んでいる。俺は買う予定もないのに最新のスマホをチェックして、話しかけてきた店員さんとお話をして、必要もない冷蔵庫を見たりして遊んでいた。
 
なんやかんやで、そろそろ銀座に移動っすかという時間が来た。有楽町から目的の店までは徒歩で10分程度だ。
俺はトイレで髪型と財布をチェックした。これで抜かりはない。今日はデートなのだ。Rちゃんが、俺の髪型を細かくチェックするとは思えないが、髪型くらい自己満足させて欲しい。財布はちゃんとお金が入っているかだ。これは、うっかりすると、致命的なので細心の注意が必要だ。デートでは、奢るというのが、鉄則だ。

この鉄則は、マリー・アントワネットが決めたことを、歴史の時間にならった。パンがなければ奢って貰えばいいじゃない。

余計な事言いやがって。今日は和食なんだよっ!
 


銀座に歩き始めた頃、Rちゃんから電話がかかってきた。このタイミングでの電話は、遅れますごめんなさい だ。
しかし、彼女から発せられた言葉は、「朝から体調が悪いから、キャンセルさせて欲しい」ということだった。
 
 
待ち合わせ20分前なんですけど…。
 
 
今電話するか?朝から体調悪いのに、今になってキャンセル?体調を頑張ってなんとかしようとしてくれていたんだね。次の機会にしようね
紳士的に返答して、店にキャンセルの電話を入れた。
全く面白くない。当たり前だ。
テンションは下がり、髪型で喜んでいた自分が惨めになった。そして、暇になった。
これは、お断りされるやつだ。彼女も、お見合いではとりあえずOKしたけと、やっぱり気が変わったというやつだろうか。やることがなくなったので、トボトボと帰宅した。
 
翌日、体調を気遣うLINEを入れておき、今晩のクールちゃんのデートに注力することとした。待ち合わせ時間は夜の9時だ。遅いけど、お互いこの時間が都合が良かったんだから、仕方あるまい。ゴハンが終わったら、キスくらいできるかもしれない。俺は邪な考えを持ちながら、車で店に向かった。
現れた彼女は、やはり綺麗だ。カジュアルな服もセンスがあって、俺好みだ。絶対キスしようっと。彼女も期待しているかもしれない、いやしている。根拠はないけど。
店は、ランチで来たことがある店だ。ここは、かしこまらないお洒落な雰囲気が人気だ。夜は初めてだから、どんな様子だろうか…しかし、俺は中に入ってたまげた。座っていたら椅子から転げ落ちるほどで、立っていたら、膝から落ちる程だ。
なんと、中はお洒落なかしこまった雰囲気になっているのだ。昼間とは180度違う雰囲気になっている。カップルしかいない。本当にカップルしかいない。まぁ、俺らもカップルなんだけど、付き合ってるか付き合ってないかの違いは大きい。
初回のデートで、これは明らかにやりすぎだ。彼女だって緊張してしまうし、俺は無意味につま先で歩いてしまう。今回は緊張をほぐし、もっと打ち解けてキスしようよという話だったのに、これはないぜよ。
 
続く。